2016年に、東京都立調布特別支援学校、電気通信大学、HappyMuseの三者で取り組んだ学習コンテンツ開発研究事業を皮切りに、その後も電気通信大学水戸和幸研究室(情報学専攻)と私たちで、フィギャーノートを使った学習コンテンツの研究を続けています。
第1期の学生さん、岩崎佳菜子さんは、口伝でフィギャーノートのルールを教えることが難しい子供が、タブレットの鍵盤と楽譜を見て、ルールを獲得できるようになるか、というテーマに取り組みました。
現在取り組んでおられる院生の渡邊千華さんは、クリアできなかったお子さんに支援機能を付加したものと従来のものを用意して利用状況の違いを調べ、つまづきの原因がどこにあるのかを、導き出しました。
渡邊さんももうすぐ卒業です。
幸い、この研究を引き継いでくれる学生さんもおられるそうですし、実験に協力してくださるご家庭も増え、ありがたいです。
口伝では難しいがタブレットなら・・・と感覚的に漠然と期待感を持っている方は多いと思いますが・・・
前回の実験で、子供たちが1日に何百回もタブレットの課題に取り組んでいる記録がたくさんありました。しかも何日も続けて。
音楽教師や親御さんが子供をピアノに向かわせて、一つの曲を何百回も弾かせるなんてこと、できません。
学術的な研究とともに、タブレット先生の今後にも期待しています。