フィギャーノートを活用されている方の声をお届けするロングインタビュー。
第2回目はフィギャーノートを使って日々音楽を楽しむRちゃんのお母様のインタビューをお届けします。
2025年春、小学校5年生になったRちゃん。
「音楽が好き。でも、ちょっと難しい…」——そんな思いを抱えていた幼い頃からの歩みの中で、「フィギャーノート」との出会いがありました。
今では、ピアノのレッスンに加え、フィギャーノートバンド「ポップコーン」の一員として舞台に立つまでに成長したRちゃん。
そのそばには、やさしく寄り添う「音楽の環境」と、娘さんの背中をあたたかく見守るお母様の姿がありました。
今回は、お母様にインタビューを通して、はぴみゅーずでの体験や、音楽を通じたRちゃんの変化、そしてこれからの願いについて、お話を伺いました。

フィギャーノートを知ったきっかけ
Q:どんなきっかけでフィギャーノート、はぴみゅーずを知りましたか?
Rちゃんのお母様:小学校2年生の冬に、娘がお世話になっている言語聴覚士の先生から「【フィギャーノート】というものがありますよ」と松田先生にお繋ぎいただきました。
娘の状況や音楽への興味、でも五線譜を読むことが難しいことをご相談させていただく中で、フィギャーノートを使ったピアノレッスンをお願いすることになりました。
Q:娘さんはもともと歌や音楽が好きでしたか?
Rちゃんのお母様:歌も音楽も好きでしたが、「何の歌を歌ってるのかな??」という感じで、音程や声量がもともとは不安定でした。でも、ピアノに通ったこと・バンドに参加したことで少しずつ音感が育ってきたようで、歌も以前よりも歌えるようになりました。
Q:通い始めてどれくらいたちますか?
Rちゃんのお母様:2025年春に5年生になり、2年半ほど通っています。
フィギャーノートを使ってみて
Q:フィギャーノートを使ってみてどんなところがよかったですか?
Rちゃんのお母様:フィギャーノートを使うことで迷わず一人でできるところがやっぱり大きいです。
娘が小さい頃に家で一緒にピアノを弾いてみたりもしましたが、五線譜を読むことに少し難しさがありました。
また、ピアノを習う時は指の番号を間違えると「違うよ」とか、曲は決まったテキストを弾いてできるようになったら次のステップにいく、というのが前提だと思っていたのですが、フィギャーノートのレッスンでは五線譜を読むことへのハードルも、そういった前提もありませんでした。
基本的には初めての曲でも自分で譜面を見れば弾けますし、本人がやりたい!と思える環境の中で弾くことができるので、すごくいいなと思っています。
Q:レッスンの曲はどんな風に決めていますか?
Rちゃんのお母様:普段から先生が「どんな曲やりたい?」って聞いてくださるので、その時その時の自分が好きな曲をリクエストしています。あとは学校の音楽の授業で習った曲も弾いたり歌ったりしています。
フィギャーバンド”ポップコーン”への参加
Q:フィギャーノートバンド【ポップコーン】にはどういうきっかけで参加されたんですか?
Rちゃんのお母様:先生の教室でのクリスマスコンサートに参加させていただいた時にピアノを披露させていただいたんですが、そこにポップコーンの皆さんも出ていらしたんです。
そのタイミングで、ポップコーンの中村先生からお声がけをいただき、参加させていただくことになりました。
ピアノを始めて1年後くらいになる3年生の終わりだったと思います。
Q:フィギャーバンド【ポップコーン】に参加してどんなことがよかったですか?
Rちゃんのお母様:音楽に触れるだけでなく、人前で演奏させていただく等活動の幅も広がって、娘自身もいろいろな刺激を受けています。
また、学校ではクラスの人数が少なく女の子も少ないので、年齢問わず”バンド”として一緒に活動できるポップコーンは、とても貴重な場になっています。年上のお兄さん、お姉さんとの交流もそうですし、大人の方も支援しながら一緒に見てくださるという環境も本当に有り難いです。
小学校の音楽の授業について
Q:小学校での音楽の授業はどうですか?
Rちゃんのお母様:現状娘の学校ではフィギャーノートを使う仕組みがなく、五線譜に”ドレミファソラシド”の仮名を振った譜面で授業を受けています。
授業ではリコーダーも入ってきて鍵盤よりも楽器の操作が複雑になるので、できればフィギャーノートを学校が取り入れてくれると一番有り難いのですが、まだまだ難しそうです。
ただ先日、学校で習った曲をフィギャーノートの譜面でピアノ練習をしていたところ、クラスの朝の会で披露する機会を得ることができました。少しずつですが、折に触れてフィギャーノートでの演奏を見て頂くことで、学校の先生方の理解も進むといいなと思っています。
今後について
Q:今後、はぴみゅーずやフィギャーノートに望むことは?
Rちゃんのお母様:もっともっと、はぴみゅーずの活動やフィギャーノートの理解が全国に拡がったらいいなと思います。
娘はフィギャーノートを通じて「音楽を楽しむこと・出来ること」が増えた一人でもあるので、【自分で読んで弾ける・やりたい!と思える環境で音楽に触れられる】、その良さを 年齢関係なくぜひ色々な方に実感していただきたいなと思います。
【聞き手/編集:沖野亜希】